Akari

marinosのことがメインなはず

#横浜FM磐田

「15時から...だっけ...」
遅番以外の全員を昼休憩に行かせることができたので、差配を後輩に任せ、休憩に入った。
ロッカーでスマホを開くと14時58分を示していた。仕事脳が薄れる気配がする。

今日磐田戦であることは確実に認識していたけれど、開始時間までは入っていなかった。
15時からであれば前半だけフルで観られると淡い期待を抱き、スポナビで開始時間を確認しようかと思ったがやめた。
もし13時開始なら結果が、14時開始なら経過がわかってしまうからだ。

スマホのスケジュールアプリにマリノスの試合日程が入っているのでそちらで確認したら14時開始だった。
後半からオンタイムで観られることになるが、前半からでないと意味がないなと、脳の淡い期待を排除して経過が入る可能性があるスマホをロッカーに戻した。

休憩後仕事に戻り、普段よりスムーズに残業少なく仕事を終えて帰宅した。
19時過ぎを示した時計。オンタイムで観ることができなかったいま、何時から観始めても一緒である。
シフト仕事の宿命から既に結果が出ているものを自分だけ知らない状態にしておくことへの違和感にもだいぶ慣れた。
シャワーを浴びて一通りの家事を進めてから、TV画面にDAZNを映した。

初手で神戸名古屋の生放送が流れた、神戸が1-0で勝っている。マリノスの試合をスクロールして探している間に実況が叫んだ。
大迫が追加点を決めたらしい。そんなときようやく横浜FM磐田のサムネを見つけることができた。

リモコンの決定を押す。早送りをして大体の試合開始時間に合わせる。慣れた作業である。
念のためまだ早めの15分くらいのポイントで一度止めてみる。キューウェルのインタビュー中だった。
キューウェルは個人的に髭面のほうが好きだ。髭がないと年齢に合わない幼さが入ってしまうから。
幼さが残る顔を真っ赤にしながら第4審にキレているところはあまり好きではない。
さらにポイントを進めて再度止めるとちょうど入場シーンだった。

3万以上が入っていると聞いて期待したが、相変わらず空席が目立つスタジアムである。
最近日産スタジアムでは夜の試合が多かった気がする、昼久しぶりじゃないかと、合っていても合っていなくてもどちらでもいい思考が出てくる。

先発メンバーはベストに近いものだった。個人的には高揚しない去年寄りのメンバー。
松原良香の解説久しぶりだ、岩手の監督がどうだったのかは知らないが、戻ってきたならそこまでうまくはいかなかったんだろう。
松原后をコウと呼ぶ。そういや甥っ子だったなと思い出す。
松原后と言えばポープとインスタの不毛なやりとりがあったはずだが細かくは思い出せない。
そんなことを考えながら試合がはじまった。

試合を観ながら得た感覚は、去年のそれとほぼ同じだった。
リスクヘッジを忘れた速過ぎるアタッキングは傲慢だなと。
前線のブラジル人トリオのスピード感に無理やり合わせて前に前に速く、IHもSBもガンガン前へ前へポジショニング。
速い攻撃で自ずとミスの確率が上がり、奪われてピンチに。
結果的にドローは必然な気もしてしまう。

宮市亮を観ていて想う
宮市のような思考や状況にプレーを合わせることが苦手なプレーヤーは、タスクをわかりやすくして、ワンパターンでも武器になる状況を作れば映える。
この場合、使う側の問題だと去年から言い続けてきたが、
ここ最近はここまでタスク限定しないといけないかねと不満に近い想いも出てきた。
チェルシーの試合を観ているとき、ムドリクのプレーにイライラしているときの感覚に近い。

でもどんなときでも自チームにいる限り諦めることはしない。
宮市の場合、試合以外では適切な思考ができているので、状況を確実に理解している。
理解しているから迷いになるのかもしれないが。

試合がドローで終わった。
心がどんよりしている。
試合後の心の動きは、勝ち負け問わず動いていることがスポーツ観戦の価値ともいえる。
悔しさと嬉しさは全然違うが、近い部分もある。
思い入れた時間が没頭になり価値にもなる。

あー、にしてもモヤモヤする
モヤモヤしながら部屋をふと見渡すと、空いた段ボールが積み重なっている。
引っ越し直後で使用した段ボールが溜まっているのだ。
と同時に明日は資源ごみの日であることを思い出す。

面倒だけど、マンションの段ボール置き場にすべて持っていこう。
重い腰をあげた。重い腰は上げた時点で勝ちになる。
ごみ置き場と部屋を3往復してすべてを捨て終わった。

部屋が広くなった感じがする。
少しスッキリした。
モヤモヤはほぼなくなった。

次にフォーカスするだけだ。
大きな試合が近づいている。
日々を楽しもうじゃないか。

趣味と生活の日々はどんな結果でも続いていく。