Akari

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あちこちオードリー【マシンガンズ・とにかく明るい安村・ラバーガール】230607

「すいません、若林さんに一つ言いたいことがある」とにかく明るい安村が意を決したように話し出した。
自分も会議などの終盤で、場が滞りなく終わることがわかる空気の中、自分が用意していたものが言えていないとき、流れを止めてまで言うことなのか迷うことがある。
勇気を出して言おうと決意した場合、安村のような言い方にならざるをえない。

安村は以前若林にネタについて言われ傷ついたことについて話した。嫌な思いをしたことをいつか本人に言いたかったと。
若林は全く笑わず「明確に覚えている」「もうひと展開あるかもと思って言った」「聞き方が芸になっていなかったから安村さんが傷ついた」「大きな失敗の一つ」「この仕事で仕方ない部分もある」「他の番組で見ない展開になるかなとギャンブルで言って相手を傷つけることがある」「でもその場合あとからあのときごめんねは卑怯」「俺はずっと嫌われるしかない」と話した。
安村は納得しながら、自分もそのときのネタにはうしろめたさがあったこと、嫌な人だと思ってしまいお笑い的な受け身ができなかったことを伝えて詫びた。

しこりがとれたあとも、若林はこの場合自分が明確に悪いと伝え、お互い反省し合う空気になる中で
「二人とも悪いな」と春日が落として番組が終わった。

安村の勇気が若林の覚悟を表面化させ、いざこざが一つ消えるという素敵な場面だった。

先輩後輩間でのもめごとは、先輩からのあのとき悪かったでは解決しない。
本当に勘違いが起因だとしても、言い返せない立場の弱さによって後輩にはモヤモヤが残ってしまう
先輩は我慢して嫌われるしかない。
でもそれができる人はなかなかいない。

後輩や部下に「あのときはありがとう」と伝えるのは良いけれど、「あのときはごめんね」はズルい。
ごめんを多用して、非を認められる優しい先輩であると思い込み、悦に入っていた自分が恥ずかしくなった。
「全然大丈夫ですよ」と言うしかないじゃないか後輩は。

こうしたいざこざの解決には後輩側の勇気が必要になる。
「あのとき本当に苦しかったんです。」
そこで初めて先輩は「あのときは本当にごめん」「自分の技量不足だけど実はこう思っていたんだ」と返せる。
更に適切な第三者や言いやすい場があれば勇気は発揮されやすくなる。
「二人とも悪いな」と言える理解と客観性がある第三者がいて
なんでも話し合える空気の場があることが大事になる。

あちこちオードリーという適切な場と、春日などの存在
安村の勇気と、若林の覚悟がもたらした場面に自分は心が動いた。