Akari

marinosのことがメインなはず

マルコス・ジュニオール

移籍を知り、様々な感情が溢れる中で、行き着いたのは「感謝」だけだった。
マルコスがマリノスに来てくれて良かった。
マルコスの存在がマリノスにとってなぜここまでありがたいものであったのか。

加入一年目優勝得点王シーズンのマルコスはいまよりギラギラしていた。
ゴールを決めればパフォーマンスで目立とうとした。
味方にも要求し、チームがうまくいかないとイライラもピッチ上で示し、荒いプレーもあった。
中心選手となり相手からのマークもきつくなると、審判にも不満を強く示した。
清水戦ではボールを高く蹴り飛ばし退場した。
相手に怪我を負わせたこともあった。

普段のマルコスはとてもおとなしい。
TheDayをみていて感じたのはチアゴ陽キャ感とマルコスの陰キャ感。
日本語がわからないのにTheDayをみてニヤニヤしているマルコスに自分を重ねたりもした。

内に秘めたパワーを自己愛ではなく、仲間のために使えるようになると人生は好転していく。
マルコスにはもともとおとなしく優しい性格で、そうなる素養もあった。
清水戦の退場や、優勝翌シーズンで任されたキャプテン、アンジェからの信頼、喜田・仲川・大津などが示すチームへの姿勢
年齢を重ねながら様々なことに触れ、経験を積むことで、なにに力をこめれば自分にも周囲にも幸せをもたらせることが本当の意味でわかってきた。
そこから真にチームのために行動できるプレーヤーに成長をしていった。

マルコスがずっと示してくれたマリノスへの愛は
自分を人として成長させてくれた存在への感謝も含まれていると思っている。
成長を促し受容できる場所が今のマリノスだ。

チームの変容とともに、マルコスのピッチ内での貢献は徐々に減っていった。
それでもマルコスは状況を他責にして自己愛に逃げる行為は一つも取らなかった。
葛藤は絶対あったはず、でも彼はもうすでに真に成長していたから折れなかった。

マルコスがマリノスに残したものの中で特に大きなものは、ブラジル人選手たちの献身性文化。
試合に出られていないマルコスが示すチームファーストの姿勢が後から来たブラジル人選手に刺さらないはずがない。
若く幼いメンタルなヤンマテウスに根気よく寄り添い続けてここまでにしたことは今季マルコスがいてくれた大きな成果だったと思う。

ピッチ内でもFC東京戦はさすがだった。
内なる狡猾さをチームのために生かして、松木玖生を退場させ、決勝ゴールを決めた。
仲川が抜け、真面目で正しい選手が増えた中で示された勝者のメンタリティで勝ち点3をもたらしてくれた。

横浜FC戦での先制点、柏戦での宮市へのアシストだってある。

マルコスはサッカー選手である。
ピッチ内でより輝くための選択をしたことを尊重したい。
そこに移籍金を発生させてくれたことも感謝したい。

マリノスでの人間としての成長から
ピッチ内とピッチ外でもたらせてくれたものの大きさ。
「感謝」以外何もありません。

マルコス・ジュニオール選手へ
あなたがマリノスをここまで愛し、それを何度も示してくれたから
私たちは今のマリノスを本気で愛していいんだと自信を持てました。
マリノスがチームとして強くなる過程で、あなたがいてくれたこと
アタッキングフットボールの本当の中心にあなたがいたこと
あなたはマリノスの歴史に残るプレーヤーです。
4年半最後までずっと愛を示してくれてありがとう。
いままでもこれからもずっとあなたを応援しています。