Akari

marinosのことがメインなはず

行きつけのカフェがある。

行きつけのカフェがある。毎回同じアイスティーを頼む。
あるとき、いつも通りアイスティーを頼んだ後、「ガムシロいりましたっけ?」と聞かれた。
「いりません」とこたえると、次からガムシロップはいるかの毎回の確認がなくなった。

 

個人的にはなくなってほしくなかった。
たしかにガムシロップは今後も不要かもしれない。ただ、選べることが自分の安心だった。
同じ選択をし続けても、選んでいるという認識を残しておくことは未来の自分の変化に対するゆとりになる。

 

今後も選ばれるものと選ばれないものがある。
選ばれないからだっといって不必要だと排除する必要はない。

 

苦しいときは選んでこなかった選択肢も総動員して乗り越えるしかないのだから。

 

「注文は?」
「アイスティーでお願いします。」
「かしこまりました。」

 

厨房に戻る店員のおばさんに「すいません」と声をかける。
「はい?」

 

「今日はガムシロップもらっていいですか?」